今、清水寺は平成十二年の本堂御本尊御開帳に続き、平成十五年、 奥之院御本尊三面千手観音さまの二百四十三年ぶりの御開帳をしています。 この観音さまは、普陀洛浄土におられるすべての観音菩薩の教主だそうです。 この二百四十三年ぶりという偶然に感謝しつつ、 これも何かのご縁かと思い、御本尊に御挨拶する事にしました。 |
![]() 三重塔 |
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三重塔一重内部に大日如来像が祀られ、四周の壁には真言八祖像が描かれ、天井・柱などは密教仏画や飛天・竜らの極彩色で荘厳されています。 自分の生まれるずっと前の人たちが造ったものだと思うと、 とても感慨深いですよね。 正門は、正面軒下に平安時代の名書家藤原行成の筆と伝える 「清水寺」の額を掲げ、両脇間に勇壮な大仁王像を祀っています。 |
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いよいよ御本尊と御対面です。チケットを買い、御本尊御開帳用の通路に歩みを進めます。人一人が通れる通路に並んで入場の順番を待ちます。 くつを脱ぎ、少しひんやりとした空気の本堂に入ると、歴史の重みがずっしりと感じられました。 暗い通路の入り口で、祈願用のろうそくを売っていました。 ろうに祈願と名前を書いて本堂内で灯し、成就をお祈りするのです。 私達は一人一本、思い思いの願い事を書きました。皆が幸せでありますように…。 通路を歩き始めてすぐに沢山の木像に会いました。 有名な風神雷神や十二神将が御本尊を守っています。 御本尊の十一面(四十二臂)千手観音は、 本堂内々陣の厨子(国宝)内に秘仏として祀られているために、 通常は 厨子前に本尊の姿を写したお前立ち仏像を安置しています。 私たちは今回、本堂内々陣の厨子内の秘仏に会ってきた訳です。 観音像の手から伸びた紐が、私たちの手元まで伸びていて、 それを触って観音様にお祈りするのは、何とも言えず感動でした。 次の御開帳は数百年後。 もうこの一生でこの観音像を見る事は無いのだと思うと、 その場を去るのは後ろ髪を引かれる思いでした。 |
清水寺は、 錦雲渓の急崖に約190平方メートル、 総桧板張りの「舞台」を懸造りにして張り出し、 最高12メートル強の巨大な欅の柱を立て並べて支えているそうです。 「清水の舞台から飛ぶ…」の諺(ことわざ)がありますが、 この舞台は舞楽などを奉納する正真正銘の「舞台」で、 両袖の翼廊は楽舎だそうです。 舞台からの眺望は、実に絶景。 |
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![]() ニヒルな笑いの得意なむっち |
素晴らしい景色を十分堪能して裏に回ると、えんむすびの「地主神社」を発見! 勇んで境内に入りました(笑) 境内にあったもので面白かったのは恋占いの岩。 境内の両端に岩があり、目を瞑って片方の岩からもう片方の岩まで辿りつけたら 恋が実るというもの。 挑戦したむっちは方向転換しながら辿り着きましたが、ん〜?方向転換してるって事は…?こら、そんなんじゃ恋は実らないぞ!(笑) 境内の中に赤い糸祈願の場所がありました。 赤い糸のついている紙に名前を書いて結ぶと、カップルはいい関係が続き、 独り身さんはいい相手に恵まれるというもの。よっしゃーっと、皆こぞって書き始めました。 書き始めてふと誰かが「これって相手の所に『良縁祈願』って書くのかな…?」と言うので、 『良縁…』とそこまで書いてよくよく読んでみると『独り身の人は』と書いてある。 「あぁっ!相手いる人は書かなくていいんじゃんっ」。 すでに書いてしまっているのでどうしようと考えたあげく『良縁です』と書きました。 自己申告かい(笑)。 |
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