鬼太郎座 月読温泉
旅行倶楽部
ら・むうん
 鬼太郎座が解散して約半年後、元スタッフを中心に「女禍」完成までの軌跡を書き残す同人誌の発行が企画された。その執筆プロジェクトチームが「月読温泉旅行倶楽部」。大仕事を終えて温泉にでもと言う話をしていたはずなのにどうして本作りの話になっちゃうんだろう?と言う、もの書きの業の深さがばっちり分かる絶妙なネーミングである。
 そんな目的で作られた「月読幻想」は、準備号・上巻・下巻からなる3部構成。特に下巻「黒い聖母(マリア)」は、200ページまるごと10人以上の登場人物ごとに書き手を変えると言う、怒涛の大合作。のべ3年の月日を費やした。

 ものを作るのは楽しい。まして、好きなものを手がけるのは幸せなこと...しかし、作り終えるまでの時間全てが楽しさで埋まっているわけではない。招かれざる出来事、予期せぬトラブル、信じられない問題。そんな槍が天から降って来た時、足元の地面が消えてしまった時、人はどう行動するだろう?限られた選択肢の中で、何を思い、どの道を選ぶのだろう。
 「残したいことがある。」
 これは、ひとつの戦いの軌跡である。


STORY OF
黒い聖母
平成1年11月 月読温泉旅行倶楽部発足
「女禍」のレポート・メイキング・アフターメイキング本を制作するために発足。女禍の作画スタッフが中心となった。
平成2年2月 「月読幻想・準備号〜妖怪ちゃんぽん見聞録」発行。
上映会レポートと、後に続く上下巻の予告。
平成2年8月 「月読幻想・上巻〜メイキングオブ女禍」発行。
「女禍」の脚本・原画など設定資料が中心。
平成4年7月 「月読幻想・下巻〜黒い聖母」発行。
特別付録は「ぬりえ」。

イベント「完成の宴」
東京都・北とぴあ会議室にて開催。
本の予約者を招いた、「月読幻想・下巻〜黒い聖母」の完成記念ミニイベント。物語の導入部を寸劇にして上演した。

後日、念願の温泉旅行をもって月読温泉旅行倶楽部解散。
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