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タイトル/発行/頁数 内容紹介
物の怪ちゃんちき戦争(うぉーず)

平成10年8月15日

52頁

(発行:N.Mアシスターズ)
平成4年に発行された、同名の同人誌を加筆・再録したもの。
ちなみに、表紙は平成10年に書き直されている。
単発作品(一発ギャグともいう)が多く、とても活気があって
にぎやかな印象。
ページ数は少ないながら、お約束のリレーマンガも欠かさない。
キャラにとんでもない衣装を着せるのは同人の習性みたいなもの
だろうか。
原作は夢来鳥初めての連載作品。連載の途中で掲載雑誌が
変わったり、単行本が新旧両方の出版社から出たり出なかったり、
いろいろ波乱はあったが、それでも愛されていたんだなあ
と言う気持ちになれる一冊。

UNDER HEAVEN'S FAMILY BOOK

平成13年12月29日

30頁
有里紅良の小説「アンダーヘブンズふぁみりぃ」出演の、
メフィスト家の長男長女本。
クリスマスに合わせた有里の短編小説
「HANG A HOLLY HEART THE WINDOW AT CHRISTMAS」
を収録、エネアの淡い恋が切ない。
読者からの質問にエネアとフェスが答えるQ&Aも。
小ぶりながらタイムリーな1冊。
編集日記
〜さくらちゃんと一緒〜

平成12年8月11日

32頁


(発行:蛸足配線倶楽部)
有里は、アニメフィルムの編集職人である。そこへ、ら・むうんで
おなじみの水滝彼方が編集助手につき、同人で活躍していた
コンビが本名でもコンビを組むことになった。
コンビ初の大仕事となったのが「劇場版 カードキャプターさくら」。
編集と言うポジションから見た、映画完成までの出来事を日記
形式にしたのがこの本。
あくまでも日記なので、いわゆるメイキング本とは違う。しかし、
メイキング本にはまず描かれることのない人間くささが現実の
アニメを支えているのである。
ふんだんにちりばめられた、かわいらしいキャラ設定を眺めて
いるだけでも楽しい1冊。
編集日記
〜一歩、一歩な日々〜

平成12年2月29日

32頁


(発行:蛸足配線倶楽部)
ご好評にお答えして編集日記の第2弾。
今度はテレビアニメ「はじめの一歩」と
劇場長編「アレクサンダー戦記」。まさに奮闘記である。
編集と言う仕事は、アニメーションを作るには不可欠な専門職の
はずなのだが、どうにもなり手がいないとのことで、いきおいベテラン
選手部門になってしまうらしい。そんな世界で奮闘している新米の
編集助手の目は最も読者に近いのだろう、作品を知っているか
どうかを別にしてつい引き込まれる。
前回よりも食べ物の話題が減ったとか、カットに添えるコメントが
スルドくて笑えるとか、失敗談の悔しがり度が上がったとか、
「助手修行、がんばれ!」と素直に思える1冊。
MAGIC COCKTAILl(まじっく かくてる)

平成15年12月29日

116頁


これまでに発行された同人誌の小説作品だけを集めた
アンソロジー本。ちなみに小説は完全に有里の担当である。
「月船湖風聞」
「風の眠る扉」
「氷雪桜〜ゆきざくら〜」
「天使降る丘」
「ROSARIO」
「Hang a Holly Heart the Window at Christmas」
を収録。
ラルフィリア・サーガ、緋翔伝、HAUNTEDじゃんくしょん、
アンダーヘブンズと、バラエティに富んだサイドストーリー集である。
もともと小説作品は同人作品の中でも特に『裏話』度の高い
内容になっているが、読み切り短編としても十分に面白く、
本編に詳しくなくても楽しめる。
書下ろし「鎖奴化現抄〜苦界化粧哀猫談〜
      (さど けげんしょう くかいけしょう あいびょうだん)」は、
同時に発行された漫画作品のアンソロジー本
「Destiny Moon」収録の同名のマンガ作品と連動する仕組み。
両方読むと、パズルを解くようなちょっとしたわくわく感が味わえる。


宮狐(みやぎつね)

平成16年8月14日

76頁


今を去ること15年、夢来鳥ねむのデビュー作「宮狐」と
その続編「幼少草子」の2作品を収録した単行本。
今でこそ、魔界がらみの作品を多く発表し、商業誌のコピーには
「オカルトコメディー」と紹介されてはいるが、夢来鳥の作品の
原点が「民話」であることが非常に良くわかる貴重な資料である。
これをオカルトに分類するなら、かの「遠野物語」も「龍の子太郎」も
オカルトと呼ばねばならないだろう。
小さな山村を守る2つの神社、その新米守護神である狐の子の
奮闘を描いた物語。子どもに語る「おはなし」の原風景を思わせる
作風が、どこか懐かしい。
民話は「伝承」されて生まれるものである。現代ではこんな形で
なされてゆく「伝承」もある、と思える一冊。
DEARL=OAK NAVIGATION BOOK

平成17年5月3日

84頁
一応、R15指定(当社比)の本だが、エッチさ目当てで買う本では
ありません念のため。
ら・むうん作品では、商業・自主を問わず異なる種類の作品に
登場しているキャラクターが数人いるが、中でもとりわけ深い事情の
ありそうなキャラが、ディオことディアール=オーク。
彼は公認ファンクラブを持つ人気者でもあり、あちこちに散らばった
軌跡をまとめたのがこの1冊。
ファンクラブHP上で行われた、会員の限定企画
「バレンタインデーチャット」の様子が収録されているが、これが単なる
チャットに終わらない。
チャットがもともと持つ「仮想」の要素に、キーボードを叩く生身の
感覚を融合させ、「物語」を紡ぎだした手法を是非ご覧頂きたい。
有里の小説「望春花〜ローザライン〜の貴女に」は、ディオの
初めての恋の物語。
シリアスな大ページ作品の中にちょこちょこ挟まる短編マンガがまた
激笑で、絶対チェックである。

いずれも、後に続く物語を見る目がちょっと変わってしまうこと請け合い。